『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす: 正義の反対は別の正義か』
https://m.media-amazon.com/images/I/81h-pXY9sXL._SY522_.jpg https://www.amazon.co.jp/%E3%80%88%E5%85%AC%E6%AD%A3-%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%8D%E3%82%B9-%E3%80%89%E3%82%92%E4%B9%97%E3%82%8A%E3%81%93%E3%81%AA%E3%81%99-%E6%AD%A3%E7%BE%A9%E3%81%AE%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E3%81%AF%E5%88%A5%E3%81%AE%E6%AD%A3%E7%BE%A9%E3%81%8B-%E5%96%9C%E5%93%B2/dp/4811808606
ISBN:4811808606
正義は暴走しないし、人それぞれでもない──。
アメリカ大統領選挙から、日本の「道徳」の授業まで、現代において「正義」や「公正」といった「正しいことば」はどのように使われているかを検討。
ジョン・ロールズ、リチャード・ローティ、アイザイア・バーリン、ジュディス・シュクラー、アイリス・マリオン・ヤング、スタンリー・カヴェルなどの議論を参照しながら、「正しいことば」の使いこなし方をプラグマティズム言語哲学から探る。
「正しさ」とはなにかを考えるうえで、わたしたち自身の〝ことばづかい〞を通して「正しいことば」をとらえなおす画期的論考。
●目次
序章○正しいことばの使い方
第I部◎「正義」というテクニック
1章○「正義」の模範運転とジョン・ロールズ
2章○「正義」の前提としての「公正」
3章○道徳教育と「正しいことば」の危険運転
4章○「道徳としての正義」とトランプ現象
コラム1●「交差性(インターセクショナリティ)」が行き交う世界
第II部◎「正しいことば」のよりどころ
5章○「会話」を止めるとはどういうことか
6章○「関心」をもつのはいいことか
7章○「自由」を大切に使う
8章○わたしたちの「残酷さ」と政治
コラム2●だれも「中立」ではいられない
第III部◎「公正(フェアネス)」を乗りこなす
9章○理論的なだけでは「公正」たりえない
10章○「公」と「私」をつらぬく正義
11章○「公正」というシステムの責任者
12章○正義をめぐって会話する「われわれ」